2008年8月14日 木曜日

佐渡視察(2日目)

カテゴリー: 日本海側地域活性化 — 清水 健太郎 @ 14:06

8月8日(2日目)は、まず佐渡市役所の農林水産課の方々より両津にある北小浦漁港をご案内いただきました。
今年2月24日から25日にかけて日本海側では爆弾低気圧による猛烈な嵐が吹き荒れ、佐渡をはじめ富山や能登など局地的に漁港や沿岸部にある家屋が前代未聞の高波による被害に遭いました。「2.24冬季風浪被害」という名前がつけられ、その中でも佐渡は200億円以上の損害がありました。
参考:8月8日の小松さんのブログ記事

      
写真のように、もともと直線上に並んでいた防波堤が見るも無残な姿になっていますが、波を防ぐための防波堤が波に壊される、という自然の恐ろしさを目の当たりにしました。農林水産課の方いわく、激甚災害に指定される可能性が高いとのことでした。その場合は国から95%の補助が出るようですが、被害額からして残りの5%の額が市から出せるかどうか、非常に厳しい状態だと考えられます。
なお、バラバラになった防波堤は年内の復旧は不可能のようで、今年は越冬することになるようです。また、1枚目の写真にある作業線は九州から来ているようで、さらに防波堤の前後に積み重ねるテトラポットは1コ100万円するそうです。

ちなみに、北小浦漁港はコブダイがいることで有名で年間2,000人もの人がダイビングをしに来ているそうで、この日も10人ほどのダイバー(佐渡出身の大学生が連れてきた島外出身の大学生が多いのだろうと思います)がいました。
  

北小浦漁港の視察が終わり、そこから1時間かけて佐渡金山に向かいました。佐渡金山と言えば金山を採掘する様子をロボットで再現しながら江戸時代の生活風景などを紹介する宗太夫坑コースが定番でしたが、今年の4月から新たな見学コース道遊坑コースができたようで今回はそちらを回ることにしました。道遊坑の中はとても涼しく中には酒樽が保存された貯蔵所(=冷蔵庫。中には入れません)があり、真夏にはピッタリの観光地であると思います。
    

道遊坑を出ると、トンネルを掘るときに使用された機材や工具が多数展示されている資料館があり、金沢工業大学の教員らが興味を示しそうな場所であると思います。ちょうど、どこかの大学の教授(ご高齢)が学生を引き連れて見学に来ており、機械系や建築系の学生には最適な観光地であることは間違いなさそうです。
  

金山を出た後、佐和田の中華料理店にて昼食を取り、真野(旧 真野町)にある佐渡歴史伝説館に向かいました。佐渡観光の最繁盛期である割には意外と客が少ないように感じました。なお、右側の写真はロボットです。小梅太夫ではありません(笑)
  
また、佐渡歴史伝説館はジェンキンスさんが土産売り場にいることで有名になっていますが、当日もジェンキンスさんがいらっしゃいました。しかし、たまにテレビやネット上の特集で見られるような嬉しそうな様子は一切見られず、70歳を過ぎてご高齢でもありかなり無理をされているのではないかと感じました。 ちなみに、場外の野外ステージ近くにある檻の中には、相変わらず猿が何匹もいました。暑さでぐったりしていたのか眠かったのかわかりませんが、子猿は4,5人の人間が目の前にいても気にすることなくうとうと居眠りをしていました(笑)

佐渡歴史伝説館を出た後、トキ保護センターに向かおうとしましたが、まだ14:30で(18:00に夕食の予約していた居酒屋に入るには)時間があり余っているため、スカイラインを走る(標高1,171mの金北山を車で登る)ことにしました。かつては「白雲荘」というロッジがありましたが、老朽化のため取り壊されてしまいました。現在は「白雲台」として広い駐車スペースがあるだけです。(水蒸気が多く、若干見づらいです。ご了承ください。)
    
なお、金北山には自衛隊の基地があったりレーダーがあったりするためスカイラインの一部は防衛省管理道路になっていますが、一般車も30km/hで通行できます。たまに自衛隊の大型車とすれ違いますが、衝突しないように注意してください。

スカイラインを降り国道に戻ってから、予定通りトキ保護センターに向かいました。9月25日にトキが試験放鳥されることもあり、非常に多くの来訪者がいて出口付近がとても混雑していました。電池切れのためデジカメは持参していなかったので写真はありませんが、トキの(威嚇する時や異性を誘う時など)様々な鳴き声国内でトキに関する情報が得られる唯一の場所だと思います。ぜひ、見学に来てください。もちろん、トキを生で見ることができます。

トキ保護センターを出た後、遠回りをして柿の木がたくさんある場所を通りながら南線に出て、「かんぽの宿」跡地や椎崎温泉を通りながら本線に出て、佐渡空港に向かいました。今年の9月いっぱいで現在の航空会社(旭伸航空)が倒産し新潟-佐渡間の航空路も廃線となってしまうためこの機会に空港を視察したわけですが、ちょうど夕方の便が出発する時間でした。受付の女性も「9月でうちの会社がつぶれちゃうんですよ~。」と説明していましたが、地元の人で空港を利用する人はあまりいません。私自身も空港の建物に足を踏み入れるのは初めてで、佐渡にも空港があるんだな~と改めて実感するほどでした。
    

空港を後にした後、夕食を18:00に予約した居酒屋に行くまで1時間ほど時間があったので、小松さんの宿泊先であるホテルへ一旦移動し、私はロビーで待機していました。佐渡に実家がある分ホテルを利用する機会は滅多にない私ですが、どうも佐渡のホテルはインターネット導入率が本土に比べて著しく低いように感じます。初日の佐渡市役所での意見交換時に観光課の方から「佐渡の(某連盟に加入している)ホテルのうち25%はWebがなかったりメールがなかったりし、インターネットに関する意識が低いと感じられる」とも説明がありましたが、この辺を改善すれば観光客は着実に増えるのではないかと思うのです。

さて、夕食を取りに夷商店街の裏通り(両津銀座通り)へ向かい、予約をしていた居酒屋にて1時間半ほど刺身やもずく酢など海の幸を堪能した後、七夕川開き祭で賑わう夷商店街に行き20組を超える町内会(のうちの鬼太鼓を行なう団体)による鬼太鼓実演を見に行きました。参加しているのは両津地区(旧 両津市)と一部の新穂地区(旧 新穂村)の団体ですが、鬼太鼓にも複数の流派があります。獅子舞あったり、メロディーが若干異なったりするなど大きな違いがあれば、地域によって衣装が違ったり鬼面の表情が違ったりするなど細かい違いもあります。
    
近年は、数年前まで第一線で活躍していた(若者と呼ばれていた)人たちが年を取り、多くの地域で子供たちに伝承している様子が見受けられます。というよりも、おじさん達だけでやるよりも子供も混ざってやった方がウケがいい、という思いの方が強いのかもしれません。

このあと、20:30から両津港で打ち上げられる花火を観賞しましたが、年々減少したり時間が短くなったりする花火に落胆する人は少なくないと思います。特に、今年はそれが顕著であると感じました。市町村合併後も各地域で花火が打ち上げられる佐渡では、本土の他地域と違ってその様子が明確に表れてくるのでしょうね。

以上、2日目の視察報告でした。
2日目の視察報告文作成は6時間ほどかかりましたが、正式な書面によるレポート作成に大きく役立ちますので、お読みいただければ幸いです。明日以降、最終日である3日目の視察報告をします。

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2 件のコメント »

  1. [...] 津七夕川開き祭での鬼太鼓実演の様子を写真で紹介します。 こちらの獅子舞は(このときご一緒していた、富山県氷見市で地域再生マネージャをされている小松俊昭さん曰く)氷見市で [...]

    ピンバック by 大学生の起業生活 » 今日から始めても、伝統文化 — 2008年9月4日 木曜日 @ 0:16

  2. [...] 鼓に出てくる獅子舞は氷見市の獅子舞に極めて似ているようで、かつて佐渡に能登半島から文化が運ばれた事実が数百年越しに目の当たりにできるわけですね。 (参照:8月14日の記事) [...]

    ピンバック by 大学生の起業生活 » 井の中の蛙、大海を知る — 2008年11月9日 日曜日 @ 2:44

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